ブログ

2023/12/01 11:23

皆さん、こんにちは。Xin chàoVCU×サザンセレクトです。


ロブスタ焙煎ポイントについて、前回の記事から読んでいただきありがとうございます。たくさんの方々に分かりやすかったと言っていただけてとても嬉しいです。


まだ前回の記事を読んでいない方は下記リンクより「ロブスタ焙煎ポイント(Part 1)」をご覧いただけます。

https://vcujapan.official.ec/blog/2023/10/20/223914


さて、前回の記事から「熱」というのは、とても大事な要素だとお伝えしました。今回は、弊社のGIA LAIナチュラルファインロブスタ全3種とも焙煎し、それを飲まれたお客様からとても好評をいただいた樵Cafeさんから熱に関する貴重な焙煎ポイントをいただきましたので、ぜひ他の皆さんもシェアさせていただきたいと思います。



始めに、少しだけご紹介したいですが、樵Cafeさんは新潟県糸魚川市にある自家焙煎のカフェです。ガラス張りのスタイリッシュな外観、木のぬくもりが溢れる内観、水音や鳥のさえずりがゆっくりと耳を通りながら、天主こだわりの一杯を味わえるお店です。


都内でもなかなか飲めないものも提供しており、友人に聞いたところ、ローカルではとても有名なお店だそうです。


出典:「樵Cafe(きこりかふぇ)」

https://website--379610995703414716651-coffeeroasters.business.site/



Cafeさんと初めてお会いしたのは2023SCAJの時で、弊社のナチュラルファインロブスタをご試飲いただき、当日即購入され、すぐ焙煎してくださいました。お客様からの大好評につき、なんと1ヶ月で2回追加注文され、在庫が切れてしまったので、次期の豆予約までされました。


今回、弊社のファインロブスタをご購入いただいたお客様の中、うまく焙煎できなかったお声も上がっている中、樵Cafeさんがすごい!と思ってポイントを訪ねたところ、喜んで教えてくださいました。


ポイント: 豆の芯まで均一になるように弱火から始め、時間をかけて強くしていく


浅すぎると「エグみ」が出るし、深すぎると「焦げ臭」が感じるし、フルーツ香が弱くなってしまう、その微調整がコーヒーの味わいに影響を与えますが、ハゼ音で焙煎度合いを判断しづらいのは、ロブスタ焙煎にある大きな難点です。


エグみの原因となるのは豆の芯まで熱が通らないからで、焦げ臭は熱が入りすぎて部分的にこけてしまったからです。前回の記事でも説明しましたが、ロブスタはアラビカと違って、豆の構造がとても複雑で、焙煎中には密度が非常に高いものと同じような挙動を示します。なので、長く熱を与えることが必要で、豆の芯まで熱が均一に通るように工夫が必要です。


その熱量コントロールするために、樵Cafeさんが下記の焙煎プロトコルを実施しました。


「焙煎プロトコルは、弱めの火力から時間をかけて強くしていくものが良いようです。ゴールドポイントからシナモンの間で止めて一旦冷却し、再度目的の焼き具合にもっていく「W焙煎」も良いです。特に、ディープ(ディープ‧ナチュラルファインロブスタ)は粒が小さいので、W焙煎が有効です。 シティロースト近辺の焼き色ですが、ハゼ音がないので正確ではありません。」


また、ハゼ音が聞こえづらいので、焼き色で判断する方もいると思いますが、豆の外だけではなく、豆の芯まで焼き色(芯まで熱が与えられるか)を確認することもオススメします。




皆さん、いかがでしたか。今回はロブスタを焙煎する時に特に熱がとても大切でこだわり必要な要素であることを少しだけでもご理解いただければ嬉しいです。


日本ではアラビカやそのスペシャルティに関する情報が多いですが、ロブスタやファインロブスタに関する専門的な資料等がまだとても少ないため、このように少しずつ情報を発信していきたいと思います。


近いうちに、ロブスタ情報を共有するグループのようなものを作って皆で共有し合うことも考えています。やり方もを含めて、皆さんのご意見、ご要望があればぜひ教えてください。


これからもよろしくお願いいたします。

RECENT POSTS